臨床ニーズ一覧

医療現場で直⾯している課題や改善への要望(ニーズ)を公開しております。
これらの内容にご関心をお持ちいただけましたら、「お問い合わせ」よりご連絡ください。

【A0002】 地域医療支援病院( 臨床工学技士 )

エネルギーデバイス出力に自動同期する「スマート排煙システム」の開発

腹腔鏡下手術において、電気メスや超音波凝固切開装置(エネルギーデバイス)から発生する「焼灼煙」は、術野の視認性を著しく低下させ、手術の安全性と進行を妨げる大きな要因です。 現在、排煙装置をデバイスと同期させるには、同一メーカーの製品で揃える必要があります。しかし、現場では術式に合わせて異なるメーカーのデバイスを併用することが一般的です。 非同期の場合、術者は「手元でデバイス操作、足元で排煙ペダル操作」を同時に行う必要があり、足元のスイッチが乱立する「フットスイッチ過多」の問題と、操作ミスやタイムラグによるストレスが発生しています。デバイスのメーカーを問わず、エネルギー出力(通電・振動)を検知し、フットペダルなしで自動的に排煙を開始・停止するシステムの開発を求めます。
【A0003】 大学病院( 臨床工学技士 )

患者個別の顔面形状にフィットする「パーソナライズドCPAP/NPPVマスク」の開発

睡眠時無呼吸症候群(CPAP)や非侵襲的陽圧換気(NPPV)の治療において、マスクのフィッティングは治療継続率(アドヒアランス)を左右する最重要課題です。 現在の既製品マスクでは、頬の隆起や骨格の左右差など、個々の患者の複雑な顔面形状に対応しきれず、エアリークや皮膚の潰瘍などの問題が発生しています。
患者一人ひとりの顔面データに基づき、接触面の形状や硬度を最適化した「オーダーメイド型マスククッション」の開発を求めます。
【A0004】 地域医療支援病院 ( 臨床工学技士 )

AI画像解析による「血液回路・誤接続防止モニタリングシステム」の開発

血液透析療法では、毎回「脱血側(血液を取り出す)」と「返血側(血液を戻す)」の2箇所の穿刺が行われます。この際、回路を逆に接続してしまう「逆接続」は、透析効率を著しく低下させる重大なエラーです。 現在、多くの現場ではスタッフ2名による目視のダブルチェックを徹底していますが、①繁忙期や緊急時の注意不足、思い込みによる確認漏れ。②毎回2名での確認作業は、看護スタッフの大きな業務負担。③接続時点の状態が客観的な記録として残りにくい。スマートフォンのカメラやウェアラブルデバイスを用いて、接続部を撮影(またはリアルタイムスキャン)し、AIが脱血・返血の正誤を瞬時に判定するシステムの開発を求めます。
【A0005】 地域医療支援病院 ( 臨床工学技士 )

心肺蘇生(CPR)専用・デュアル同期型スマートタイマーの開発

院内での心肺停止(CPA)発生時、以下の異なるサイクルを並行して管理する必要があります。
①胸骨圧迫(CPR)の交代: 2分(または3分)間隔 ②薬剤投与(アドレナリン等): 4分(または3-5分)間隔
現場では、看護師が市販のキッチンタイマー等を2個並べて管理していますが、「どちらのタイマーが鳴ったのか瞬時に判別できない」、**「2つのボタン操作を同時に行うのが煩雑」**といった課題があります。極限の緊張状態において、タイマー操作という付随的業務が、本来集中すべき処置や観察の妨げとなっています。
CPRと薬剤投与のサイクルを統合し、直感的な操作と明快な通知を両立した専用タイマーの開発を求めます。
【A0006】 地域医療支援病院( 臨床工学技士 )

滴下ペースを視覚で導く「超薄型・カード式点滴計算ガイドタイマー」

看護業務における点滴の自然滴下管理では、処方に応じた複雑な計算と、それに基づいた正確な速度調整が求められます。現在、計算アプリや専用電卓が商品化されていますが、スマートフォン使用禁止の職場環境や、既存デバイスのサイズが大きく携帯性に欠けるといった実用上の課題が、普及の妨げとなっています。企業には、これらの機能を必要最小限に絞り込み、白衣のポケットに収まる超薄型の「カード電卓タイプ」として、点滴計算専用デバイスの開発を求めます。さらに、計算結果に合わせた滴下タイミングを光やアイコンの点滅で可視化するガイド機能を搭載することで、経験の浅いスタッフでも直感かつ迅速に滴下調整を行える、携帯性と実用性を極めた看護支援ツールの製品化を希望します。
【A0007】 地域医療支援病院( 臨床工学技士 )

清潔野での集中力を維持する「術者用・防曇&ズレ防止アイウェアホルダー」の開発

手術等の清潔野業務中にメガネがずり落ちても術者は自ら直すことができず、視界不良のまま執刀を続けるか、介助者に作業を中断させて補助を頼むしかありません。既存の固定具は汚染時の衛生管理が難しいため、あらゆるアイウェアに対応して確実にホールドできる構造と、感染対策を前提とした使い捨て可能な固定ソリューションの提案を求めます。
【A0008】 地域医療支援病院( 臨床工学技士 )

医療用再利用ケーブルの「滅菌回数・寿命管理システム」の開発

手術室や検査室で使用される医療用電気ケーブルの中には、再滅菌して繰り返し使用するものが多く存在します。これらは添付文書等で「滅菌回数の上限」が定められていますが、現場ではトレーサビリティの欠如、安全性への懸念などの課題に直面しています。滅菌工程を通るたびに自動または手動で回数をカウント・記録するソリューションの開発を求めます。
【A0009】 地域医療支援病院( 臨床工学技士 )

患者検温の効率化を実現する「検温デバイス」の開発

高齢者や痩身患者は体温計を脇に密着させ続ける筋力や体型的な条件が不足しており、測定エラーや再測定が頻発することでスタッフの業務を停滞させています。このタイムロスを解消するため、患者の保持力や体型に関わらず、短時間で正確に検温できるよう体温計を皮膚へ適切に密着・固定させるための補助的手段の提供を求めます。
【A0010】 地域医療支援病院( 臨床工学技士 )

止血デバイスにおける圧力低下検知とアラーム機能の実装

カテーテル処置後などに使用される止血デバイスにおいて、止血バッグの圧力が規定値を下回ることで、刺入部から出血を招く事例が発生しています。現在、この止血バッグ圧をリアルタイムかつ常時監視する仕組みが存在しないため、異常の発見が遅れるリスクを抱えています。
そこで止血バッグの圧力を継続的にモニタリングし、設定した閾値を下回った際に即座に音や光で周囲に知らせるアラーム機能を備えた、小型かつ高精度な監視装置の開発を求めます。これにより、目視に頼らない確実な安全性確保と、医療スタッフの監視負担軽減の両立を目指します。
【A0011】 地域医療支援病院( 臨床工学技士 )

装置の長寿命化に寄与する「低侵襲型・メンテナンス用チューブ保護鉗子」

透析装置のオーバーホールやメンテナンス業務において、多数のチューブを一時的に遮断する作業は頻繁に行われますが、既存のチューブ鉗子では一点に過度な圧力が集中しやすく、繰り返しの使用によってチューブに亀裂や劣化が生じるリスクが課題となっています。特に点検のたびに同じ箇所をクランプする必要があるため、チューブの寿命を縮めるだけでなく、将来的な液漏れや装置トラブルの要因にもなりかねません。企業には、チューブを完全に遮断する密閉性を保持しながらも、接地面積を広げて圧力を分散させ、素材の損傷を最小限に抑える「チューブ保護型・透析専用鉗子」の開発を求めます。先端部の形状工夫や、チューブの弾性を考慮した特殊コーティングの採用など、メンテナンスの安全性と機材の長寿命化を両立させる、鋼製小物や樹脂成形技術を持つ企業の参入を希望します。