臨床ニーズ一覧

医療現場で直⾯している課題や改善への要望(ニーズ)を公開しております。
これらの内容にご関心をお持ちいただけましたら、「お問い合わせ」よりご連絡ください。

【A0012】 地域医療支援病院( 臨床工学技士 )

低灌流患者にも対応する「QOL配慮型・指根本装着リングプローブ」

生体情報モニタに使用されるサチュレーション(経皮的動脈血酸素飽和度)プローブにおいて、末梢循環不全の患者では指先の血液灌流が不十分なために測定不能となるケースが課題となっています。また、従来のクリップ型プローブは長時間装着による圧迫痛や違和感が強く、患者のQOLを著しく低下させています。これらを解決するため、指先よりも血流が保たれやすい指の根元(基節部)で正確に計測でき、かつ装着による負担を最小限に抑えたリング型測定プローブの開発を求めます。微弱な信号を正確に捉えるデジタル信号処理技術や、小型化・無線化などの高度な電子機器開発能力を持つ企業との連携を希望します。
【A0013】 地域医療支援病院( 臨床工学技士 )

穿刺の視認性を損なわない「高透過・防曇・眼鏡併用型プレミアムフェイスシールド」

透析現場におけるフェイスシールドの着用は、血液飛散等のリスクから不可欠ですが、現状の製品では「反射」「曇り」「装着感」が臨床手技の妨げとなっています。特に穿刺(針刺し)のような微細な作業時に、光の反射やレンズの曇りによって視認性が低下することは、医療安全上のリスクに直結します。
そこで、光学的な反射防止加工や、洗浄後も持続する高度な防曇(ぼうどん)性能を備え、常にクリアな視界を維持できるシールドの開発を求めます。あわせて、メガネと干渉せず、長時間の勤務でも耳やこめかみが痛くならない人間工学的フレーム設計を導入することで、術者がストレスなく感染対策を継続できる高機能フェイスシールドの製品化を希望します。
【A0014】 地域医療支援病院( 臨床工学技士 )

緊急セットアップを加速する「ECMO装置専用・大容量連結搬送アタッチメント」

ECMO(体外式膜型人工肺)を用いた救急現場では、一分一秒を争う迅速なセットアップが命運を分けます。しかし、現行の装置は収納力が極めて限定的であり、かさばる回路やカニューレ一式を装置とは別に保管・運搬せざるを得ないことが大きなボトルネックとなっています。この「運搬の二度手間」は、特に少人数の当直帯において致命的なタイムロスを招いています。
金属加工や樹脂加工に強みを持つ企業には、装置の既存のステーやハンドルに安全に固定でき、大型の梱包物品を積載可能にする「後付け型架台」、あるいは装置とワンタッチで着脱・連結できる「汎用型サブキャリア」の開発を求めます。医療現場の過酷な動線にも耐えうる堅牢性と、清拭しやすい衛生的な構造を両立した、搬送効率を劇的に向上させるソリューションを希望します。
【A0015】 大学病院( 臨床工学技士 )

加圧測定の負担を解消する「非侵襲的・循環動態予兆検知モニタリングシステム」

血液透析中の急激な血圧低下や意識消失は、重大な事故に直結するリスクでありながら、個人の経験則を超えた確実な予防が困難な課題となっています。予防のためにカフ(マンシェット)による血圧測定頻度を上げると、過度な圧迫が患者の大きなストレスとなり、継続的な協力が得にくいというジレンマを抱えています。企業には、カフによる加圧を伴わない非侵襲的な手法で、血圧変動の兆候や循環動態の変化をリアルタイムに捉える「先行指標監視デバイス」の開発を求めます。心拍変動解析、末梢血流モニタリング、あるいはAIを用いた多項目センサーの統合分析など、独自のセンサー技術を駆使し、血圧が低下しきる前に医療従事者へ警告を発して意識消失を未然に防ぐ、次世代の生体情報モニタリングシステムの構築を希望します。
【A0017】 大学病院( 臨床工学技士 )

断線リスクを構造から排除する「ME機器・電源コード保護デザイン医療ベッド」

医療現場において、患者を支える医療・介護ベッドと命を繋ぐME機器は不可欠な対ですが、それらを結ぶ電源コードの取り回しには明確なガイドラインがなく、現場の裁量に委ねられています。現状では、ベッドの移動や昇降時に重いキャスターが床に散乱したコードを踏みつけ、断線や機器の停止、火災リスクを招くトラブルが後を絶ちません。こうした課題に対し、ベッドのデザイン段階からコードの安全な経路(配線ダクトやガード構造)や電源接続環境を組み込んだ、これまでにない「ME機器親和型ベッド」の共同開発を求めます。医療従事者の動線を妨げず、断線トラブルを構造的に排除できる新しいベッドデザイン、または既存のベッドに装着して安全性を高める周辺部材の設計・製造が可能な、ベッドメーカーやプラスチック・金属加工企業の参入を希望します。
【A0018】 地域医療支援病院( 臨床工学技士 )

没入型体験で救命スキルを習得する「医療手技・急変対応シミュレーションVR」

医療現場では、急変対応や高度な手技の習得に多大な時間とリソースを要しますが、若手医師や看護師が実際の患者で経験を積む機会には限りがあります。現状のシミュレーション訓練は大型の模型や指導者の立ち会いが必要であり、時間的・場所的な制約が学習のハードルとなっています。
そこで、VR(仮想現実)技術を活用し、装着者が「ゲーム感覚」で繰り返し急変対応や外科的手術を学べるシミュレーションシステムの開発を求めます。具体的には、薬剤の種類や投与量の判断、検査結果に基づいた診断プロセス、さらには急患搬送時の初動対応までを網羅し、なおかつ現場で「気軽に装着・学習」できる軽量かつ直感的な操作性を備えたシステムの構築を希望します。
【A0019】 地域医療支援病院( 臨床工学技士 )

視線移動ゼロで安全を支える「AR生体情報統合モニタリングゴーグル」

臨床現場では、処置や介助といった手技を行いながら、刻一刻と変化する患者のバイタルサインを並行して把握し続ける必要があります。現状では視線を患者や手元から離し、離れた場所にある据置型モニタへ頻繁に送らねばならず、この視線移動が処置の遅延や変化の見落としを招くリスクとなっています。企業には、心電図、血圧、酸素飽和度などの生体情報を視野内に直接投影できる「ウェアラブル・モニタリングゴーグル」の開発を求めます。視線を外さずに患者の状態をリアルタイムで一括監視でき、異常時にはAR(拡張現実)等の技術で直感的に警告を発するなど、作業の安全性と効率を極限まで高めるスマートグラス技術や医療システム連携に強みを持つ企業の参入を希望します。
【A0020】 地域医療支援病院( 臨床工学技士 )

入院生活のストレスを軽減する「生体情報モニタ連動型・医療用スマートデバイス」

入院治療において、リスク管理のために装着される心電図電極や各種モニタリング装置は、患者にとって身体的な拘束感や精神的なストレスが極めて大きく、安静を妨げる要因となっています。また、多数のコード類が身体に繋がれている状態は、離床や歩行の際の転倒リスクを高めるなど、療養環境におけるQOL(生活の質)の低下を招いています。企業には、これらの生体情報モニタリングを、腕時計等のアクセサリー感覚で装着できるデバイスで代用可能にするシステムの開発を求めます。単なるバイタル測定機能に留まらず、病院内の電子カルテや監視システムとリアルタイムに連動し、電極等の「身体的負担」を最小限に抑えながら、確実な患者見守りを実現する高度なウェアラブル技術の社会実装を希望します。
【A0021】 地域医療支援病院( 臨床工学技士 )

アブレーション治療の精度を支える「3Dマッピング用パッチ固定・補強高機能シール」

不整脈のアブレーション治療において、3Dマッピング装置は心臓内のカテーテル位置を正確に描出するために不可欠ですが、その基準となる胸部や背中のリファレンスパッチが、術中の発汗や体動によって剥がれてしまう課題があります。パッチの脱落は位置情報の精度を低下させるだけでなく、高価なパッチの再装着によるコスト増や治療の中断を招くため、確実な固定が強く求められています。企業には、湿潤した皮膚環境でも強力な粘着性を維持しつつ、位置調整のための貼り直しが可能で、かつ長時間の処置後も皮膚を傷めにくい高度な医療用シール素材の開発を求めます。既存のパッチの上から補強として貼付できる形状や、マッピング精度の妨げにならない透磁性・導電性を考慮した素材提案など、粘着技術や高機能フィルムに強みを持つ企業の参入を希望します。
【A0022】 大学病院( 臨床工学技士 )

透析現場の日常運用を支える「低コスト型・滅菌ディスポーザブルエコーカバー」

血液透析の現場において、穿刺困難な症例に対するエコーガイド下穿刺は安全性の向上に寄与していますが、その都度使用する滅菌プローブカバーのコスト負担が大きな課題となっています。現行の専用製品は高価であり、頻回に使用する透析室の運用実態に即しているとは言い難い一方、感染防止の観点から未滅菌品や不適切な代用品を使用することは許されません。企業には、確実なバリア性能とエコー画像の透過性を維持しつつ、透析現場での日常的な使用に耐えうる低価格なディスポーザブル・滅菌プローブカバーの開発を求めます。素材の選定や製造プロセスの最適化により、安全性と経済性を両立させ、エコーガイド下穿刺を標準的な手技として定着させるためのコストソリューションの提供を希望します。